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旅日記-インド編③ブッダガヤ

ブッダガヤ

列車に3時程揺られ、ガヤという駅へ到着する。
ここからブッダガヤまでは少し距離があるのでオートリキシャを捕まえた。勿論、交渉次第で値段は左右される。そこから15分程、穏やかな田園地帯を横目に走りブッダガヤに到着した。町自体は小さく、歩いても十分周り切れる広さだ。仏陀が悟りを開いた事で有名なこの地には沢山の寺院が建っている。ネパール寺、チベット寺、タイ寺、そして日本寺などルンビニと似通った所があるようだ。

オートリキシャの運転手に言われるがまま、少ししっかりとしたホテルに連れて行かれてた。どうやら客を連れてくると幾らかのマージンを受け取ることができるらしい。なので駅から走るオートリキシャは皆馴染みのホテルに連れて行こうとする。値段を聞くとやはり高い。と言っても二人で1500円程度なのだが。体調がまだ芳しく無かったということもあり、今夜は仕方なくここに宿泊する事に決めた。まあキッチリ交渉して安くしてもらったのだが。

辺りを散歩していると、まだ完全に整備されていない道路がちらほら。うっかり歩いていると足を踏み外し、水溜りに転落してしまいそうだ。この日は日本寺に足を運んだ。ちょうど訪れた時に座禅の時間が設けられていたので、二人でそれに参加した。あぐらを組み背筋を立て、手は握るか握らないかの状態で肘を軽く太ももに乗せている。目は完全には閉じず半目である。住職が言うには、姿勢は然程重要では無く、何も考えないことが大切なのだということだ。何も考えない、というのは思ったよりも難しい。普段は無意識のうちに色々な事を考えてしまっているようだ。だが、何も考えなくてもいいと言われると何だか気が楽になる。まるで物事が静止することを許されているような感覚だ。常日頃から何かしなければと考えてしまう自分にとっては、とてもいい時間なのだとその時思った。

20分ほど座禅を組んで(結局、無心の状態で居れたのは3分程だったが)別の日本寺へと向かった。ここの住職はとても親切な方で、話していると神戸の出身であるとのことであった。関西にも寺がありインドと日本を行き来しながらお勤めをしているらしい。仏教の成り立ちや概念などを色々と教えてくれた。日本人は自然と仏教を学校や社会で学んでいるのだと、とても興味深い内容であった。外国を旅行していると君の宗教は何だ、と聞かれることが多い。自分は仏教徒なのだと発言することに躊躇いが無くなった。

ホテルの部屋はとても快適で、久しぶりにゆったりと寛ぐ事が出来た。柔らかいベッドに綺麗なシーツ。部屋に備え付けられたトイレや温水シャワー、そんな母国では当たり前の事が今ではありがたい。だがここでダラダラとしているわけにもいかないので、次の日は安いゲストハウスを見つけて移動した。1人150ルピー、狭いが水周りが完備されているので申し分ない。

宿に向かう途中、道端にテントで店を構えるラッシー屋を見つけた。滴が垂れる程に冷やされた甘いラッシー。このクソ暑いインドでは心に沁みるようだ。

夕刻には雨が降り出したので宿でのんびりと過ごした。廊下の窓から外の道路を見る事が出来るのだが、こちらでは傘をさしている人が少ない。ずぶ濡れになっても気にはしないようだ。牛達もそれがどうした言わんばかりに、堂々と道を歩いていた。だって雨は命の水でしょ?という顔をして。

次の日に僕らはいよいよブッダガヤの本命、大菩提寺にある”菩提樹”を訪れた。

「菩提樹」
“仏教の開祖 ゴータマ・ブッダがその木の根元に座って悟りを得た菩提樹 (Ficus religiosa、インドボタイジュ)とその挿し木による子孫である。 菩提樹の名前は、菩提がゴータマ・ブッダの別名であったボーディー (Bhodhi)から来ている。つまり、「菩提樹」は「ゴータマ・ブッダの木」を意味する。”Wikipediaより参照

この寺の裏に菩提樹はある。
正直、詳しい事は知らないままここに来た。多くの人々が大きな木に向かってお祈りをしていて、この木の下で仏陀が悟りを開いたんだよと誰かが教えてくれた。何とも言えない空気だ。心地が良いのだけど何処か重々しい。そんな空間だった。
またインドに来ることが出来れば、是非戻って来たい場所の一つである。

さて、ブッダガヤはこのぐらいであろう。
次は東北に位置する猛暑地ダージリンを目指すのだが…

つづく。

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