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旅日記-インド編②バラナシ

バラナシ

インドの朝は早い。
ガンガーで洗濯をする人や身体を洗う人、身を清めるために川に浸かる人など様々だ。にしてもここは朝から暑い。目覚ましなど無くとも一日の始まりを身に感じることが出来る。久美子ハウスでは毎朝、朝食が用意されているのでそれを頂いてから出かける。そんな毎日であった。
宿でたまたまネパールのルンビニで出会った中国人男性と再開した。彼らと共にこの日は仏陀が悟りを弟子達に伝授した地”サルナート”へと向かった。

メインガートからオートリキシャを拾い15分ほどで到着。乗車中、運転手のおっちゃんに「そんな長い髭を蓄えていると、ムスリム教徒と間違えられて殺されるぞ」と床屋へ連れて行こうとされたが、そんな話を気にする事もなくスルーした。目的地について早々「駐車場代がかかるから50ルピー追加で払ってくれ」と言われたが、これもまたそんな訳もなく(そこら辺中にリキシャが止まっている)スルーした。まったくオートリキシャの運転手は分かりやすい嘘をつくやつも居るもんである。

サルナートには旅行者の他にも見習いの僧侶?オレンジの服を着た若者達が沢山いた。彼らに声をかけられ共に写真を撮った。何故か皆、写真に写る時は真顔なのである。緊張しているのか写る事に真剣なのであろうか、面白い国である。ここは古代遺跡の後地のような所で、剥き出しの崩れた柱達が景観を重々しく飾っていた。

バラナシではあと火葬場にも足を運んだ。一日の間にも多くの死体が担がれ、町の中をベルを鳴らしながら通りここへやってくる。親族か友人達だろうか、何人かの人々に囲まれ静かに火が放たれる。それは一つではない。4つ5つと焼き場があり、それぞれ違う人生を生きた人達がこの場所で焼かれていた。火の熱は少し離れたところにいても感じる事が出来た。灰になった遺体はガンガーへ流され、人々は祈りを細やかに捧げる。

帰りはまた細い路地を通って宿へと戻るのだが、所々が迷路みたいな地形なので迷うことも度々あった。そんな時はとりあえず、リキシャが走る賑やかな通りを目指して歩いた。

夜になる。

週に一度、ガンガーの川沿いでプジャというお祭りが行われている。詳しくはよく分からないが、恐らくガンガーにお祈りをし神様に敬意を払っているのであろう。毎回多くの見物客で賑わっている。祭りが終わった後には多くのインド人が沐浴をし、器に灯された炎の煙を浴びていた。

初めの来た頃は、匂いや暑さにへばって居たりもしたが、それも直ぐに慣れた。ガンガーでも頭まで浸かり、沐浴をしたり、食べ物にもあたることなく難なく毎日を楽しんでいた。だがそんな時にこそ、まさに油断大敵なのである。

この日はW杯の決勝戦。ドイツvsアルゼンチン、これはどうしても見逃すまいと宿のオーナーにお願いして別館のテレビで見させてもらうことにした。開始は朝の2時。別館の方は夜遅くなると鍵を閉めなくてはならない様だったので、早めに行って夜が更けるのを待った。
リビングのような広いスペースにはインド人スタッフが1人居て、そこで寝ていた。唸るほど暑くはないのだが、天井のファンは全開で回っている。朝の1時頃だろうか、テレビが急に電波を受信しなくなった。どうしたのだと思い、インド人スタッフを起こし見てもらったが原因は分からないという。停電か何かの影響だろうか。仕方なくそのまま2時まで待ったが、結局映像が動き出す事はなかった。本館にも鍵が掛かっているので帰れず、ここで寝ることにした。これがいけなかった。
朝目覚めると身体に寒気を感じた。一晩中ファンの風を直に受けていたので風邪をひいてしまったのだ。時間が経つに連れ症状は酷くなり、終いには熱も出だした。薬は持ち合わせていたので、何とかフルーツを食べながら安静にしながらその日は過ごした。

ルームメイトの人に栄養ドリンクの元のような粉を貰い、それを飲んだりもし2日間程で大分落ち着いた。

あまりバラナシに長居もしていられないので、翌日には次の町”ブッダガヤ”へ移動することにした。この時の列車のチケットは代理店で買ったので割高であった。列車のチケットは出来るだけ事前に駅の中で買った方が良さそうだ。リキシャで駅まで移動し無事に電車を捕まえる事が出来た。

こうして1度目のバラナシは終わった。もうしばらくはこの地に来ることは無いだろうと、その時はそう思っていた。

つづく。

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