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旅日記-インド編①バラナシ

バラナシ

太陽は完全に姿を隠し、時計の針は丁度西の方角を指していただろうか。
結局バスは8時間ほど走って、バラナシへと到着した。

バス降り場に人影は少なく、僕らのような旅行者は目立つようでリキシャの客引きが声を掛けてきた。”メインガート(ガンガー)の側まで20で行くぞ!”とオートリキシャの運転手。20ルピーとは、ここからそう遠くはないのであろうか?
歩いても行けそうだが方向感覚がまったく掴め無かったので、とりあえず乗る事にした。本当に20ルピーなのか?と訊ねると”何を言ってる。20ドルだ!”上手い客引きをする者もいるもんだ。僕らはバックパックを背負い直ぐに降りた。”待って、10ドルに負けとくから!”無論、相手にはしない。しかしながら、相場と距離が分からないので始めから不安だらけである。どうしようかとウロウロしていると、人力のリキシャを見つけた。
目があっても向こうからは声を掛けてこなかったので、この人に連れて行ってもらうことにした。値段はメインガートまで50ルピー。実際走り出すと中々の距離であった。途中道に迷ってしまったのか、道行く人に話しかけながら僕らを目的地まで運んでくれた。交渉してこの値段に決まったのだが、結局少し多めに支払ってメインガートへと足を進めた。

メインガートは多くの人々で賑わっている。
観光客や現地人、商売人やオートリキシャの勧誘。活気があってそのパワーに圧倒される。しかしこの時期はまだ人が少ない方で、気温が下がり出すとさらに多くの観光客でごった返すのだと言う。僕らはあらかじめ決めていた宿”久美子ハウス”を目指す。
この宿はここら辺でも有名な日本人系ゲストハウスのようで、誰に訊ねてもその名を知っていた。一昔前はジャンキーの溜まり場であったらしい。なんとか細い路地を通り抜け(本当にこんな所にあるのか、と心配になったが)宿を見つけることができた。
門を叩いて出てきたオーナーはとても貫禄のあるおばちゃんで、始めは何やらぶっきら棒な対応であった。だが色々話していると、その声色からは優しが滲み出ていた。そんな久美子ハウスに着いて一息。時間も遅かったので晩飯はここで頂く事にした。インドで初めてのディナーはかつ丼。かなり濃いめの大胆な味であった。

翌る日、宿に泊まっていた人に現地の情報を色々と聞いて町へと出かけた。
先ず僕らが向かったのは”ブルーラッシー”という旅行者にはとても有名なラッシー屋。ラッシーと言うとやはりヨーグルトテイストの飲み物を想像するであろうか。ここのラッシーはどちらかと言うと、食べ応えがあってまるでデザートのようだ。とても濃厚なガートにザクロやオレンジのソースがアクセントとなって絶妙な舌ざわりである。僕らは後にも度々この店を訪れる事となった。ちなみに値段はプレーンで25ルピー。一つでは物足りない。他にもバナナトッピングやマンゴーなどもある。

メインガートの大通りから少し中に入れば、細い路地に所狭しと店が並んでいる。ここにも観光客や商人、さらに牛や犬も自由に歩き回っているので前に進むのがやっとの思いである。雨が降ると牛の糞が流されて強烈な臭いを放つ。そんな糞に集る蝿の集団も至る所でお祭り騒ぎ。

そんなバラナシにも少し小洒落た感じ(日本みたく綺麗ではない)のレストランも幾つかあるようだ。僕らが入ったレストランはオープンテラスのような感じでゆったりと寛げる空間となっていた。だが、結局暑すぎて長居は出来ないのだが。

タリー、100ルピー前後であっただろうか。少し高めである。ローカルの店であると、大体40ルピー前後で食べることができる。こちらのレートはこの時期で1Rs=約1.7円。今はルピーが高騰気味のようだ。店のオーナーがとてもいい人で気前良く話してくれた。

このレストランの直ぐ横には寺があった。どうやら随分と昔に建てられたものらしい。とても美しいその景観からは長年の歴史を感じる、などと適当な事を呟いた。しかしながら圧巻である。細部まで綿密に作り込まれていて、一体どれほどの年月をかけて建てられたものなのだろうかと考えてみる。しかしそんな事は考えて見ても分からないので中に座り込み、くつろいだ。何故かここはレストランと違って風の通りが良い。そして、とても穏やかな気分に成る。不思議なものだ。

夜の11:00頃になると殆どの店が閉まってしまう。辺りも暗く静まりかえってしまうので、出歩く事も困難である。たがゲストハウスの中では毎晩パーティー、ドミトリーに泊まると自然と仲間が増えて行く。インドといえばやっぱりアレ。皆でやれば気分も最高である。ただしやりすぎるとわけが分からなくなる。
インドの町では停電が頻発的に起こる。昼夜問わずだ。部屋のファンが止まると、暑くて中にはいられなくなる。そんな時は、よく宿の屋上に上がりガンガーを眺めていた。暗闇の中で静かに流れるガンガーは、とても大きかった。こんばんは、インディア。

つづく。

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