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旅日記-インド編⑤ダージリン

ダージリン

山の天気は変わりやすいとよく言うが、ここダージリンもそうである。
僕らがここを訪れた頃は丁度雨季、雨が降らないという日は無かった。さらに、霧が濃い時間が長くて視界も悪い。たまに雲の間から太陽が顔を覗かせる時は、澄み切った空気に見下ろす風景がとても綺麗だ。この地はネパールとの国境に近く、現地人達の顔つきも少し違う。中にはアジア人の面影がある者もいた。また、観光に来ているインド人達の姿もちらほらと見受けられる。平地の暑さから解放され、のんびりと過ごす時間は彼らにとっても贅沢なものなのであろう。

ダージリンの名物といえば、お茶”ダージリンティー”である。お茶畑が町の近くにあるとのことで、相方と共に向かった。宿からジープで15分ほど走り、お茶の葉を作る工場へとたどり着いた。大きな建物の中では多くの作業員が、それぞれの工程に分かれて作業をしている。

その隣には茶畑があった。辺り一帯に拡がる緑の絨毯からは、何とも渋く、ただとても落ち着いた心地の良い香りが漂っていた。

ふと見上げると、そこには小さな小屋がポツンと建っていた。中からインド人のおばちゃんが出て来て手招きをする。どうやら、採れたての葉から入れたお茶を販売しているようだ。僕らは吸い込まれるように中へと入って行った。

これはそこの畑で採れたダージリンティー、別名”5秒茶”と言うのよ。何で5秒茶かって?それは沸騰したお湯に入れてから5秒でポットに移すからよ。と、流暢な日本語で説明している。日本人観光客には慣れているといった様子だ。実際はお茶をお湯に入れてから10秒程掛かっていたが、あっという間に熱々のダージリンティーがカップに注がれた。

砂糖は入れていないのにほんのりと甘い。香りは外の畑とは違ってとても優しい。カップの中はオレンジ色に輝いていて、美味しく頂くことができた。帰り際にお茶の葉をお土産に買って行かないか、と勧められたが荷物になるので要らないと丁重にお断りした。

もうひとつダージリンで有名な物といえばこれ、”トイトレイン”である。かつては平地から山を上る商人達や村人のために活躍していたが、今ではジープが大量に普及し、移動時間も速いため区間を限定して運行しているようだ。世界遺産にも登録されているこの列車は、可愛げがあり見ているだけでワクワクとする。山に生きた人たちの歴史が刻まれた貴重な物である。

列車に向けてカメラを構えていると、地元の子供達に声を掛けられた。自分たちを撮ってくれと言わんばかりにポーズを決めている。デジタルカメラが珍しいようだ。撮り方を教えてあげると大はしゃぎ。

最後は皆で記念撮影。子供は何処の国へ行っても無邪気である。ありがとう!と言って彼女達は去っていった。その笑顔は、僕らの心を明るく照らす太陽の様であった。

ダージリンに滞在したのは3日程。この快適な気候ともお別れだ。またあのクソ暑い平地へ戻るのかと思うとげんなりするが、いつまでもここに居るわけにはいかない。歩き出せば新しい街、新しい食べ物、新しい人々に出会える。だから進んで行く。焦らずゆっくりと楽しみながら。トイトレインに乗り、僕らは次の目的地”コルカタ”へと向かった。

つづく。

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